プロが教える設置工事業者選びの極意

太陽光発電システムは自分では設置できませんし、設置後のアフター・サポートもあり、設置工事業者とは長い付き合いになります。そんな大切な設置工事業者はどうやって選べばよいでしょうか? ここでは、失敗しない設置業者選びのポイントを9つにまとめました。

POINT 1 「営業・販売」と「工事」の関係を確認する

「営業・販売」と「工事」とお客様の関係を把握しましょう太陽光発電システムを購入して設置する場合、「営業・販売」と「工事」という2種類のサービスを受けることになります。

「営業・販売から工事までのサービスをひとまとめに提供する太陽光発電システム設置工事業者」もあれば、

「営業・販売だけを専門に扱い、工事については別の会社に依頼する業者」という2つのケースに分かれます。

ここで注意したいのは、「営業・販売だけを専門に扱い、工事については別の会社に依頼する」業者の場合、システム設置後のメンテナンスや、万一不具合などが生じた場合のサポートの窓口は、「営業・販売」側になるということです。

実際に現場にやってきてシステムを設置するのは工事業者であり、工事内容がどんなものだったのかを具体的に知っているのは工事業者です。しかし販売専門の会社が、工事業者との情報交換を十分にしていないと、 具体的な工事内容などが販売会社に残りません。 何ごともなければよいのですが、故障や不具合などが起こったとき、工事の情報がきちんと共有、管理されていないと、「言った、言わない」問題に発展したり、問い合わせをいわゆる「たらい回し」にされたりと、十分なアフター・サポートが期待できません。

「営業・販売から工事までのサービスをひとまとめに提供する太陽光発電システム設置工事会社」 「営業・販売だけを専門に扱い、工事については別の会社に依頼する業者」 一概にどちらがよい、とはいえませんが、アフター・サポートなどで大きな違いが生じる場合もあるので注意が必要です。

太陽光発電システム設置工事業者と交渉を始めたら、それが営業・販売だけの会社なのか、工事まで一貫して実施する会社なのかを確認しましょう。

また、設置工事業者を選ぶ上で、これまでの工事実績を確かめるのは重要です。実績が多いからよい、とは限りませんが、まだ太陽光発電システムの設置を扱い始め たばかりで、実績が未知数の業者よりは失敗のリスクは小さいといえます。見積もりをとるときに、これまでの工事実績がどれくらいあるのかも一緒に確認しましょう。

POINT 2 販売業者の成り立ちと特徴を知る

訪問販売業者

家にセールスマンがやってきて、太陽光発電システムの購入を勧めるという一般的な太陽光発電システムの販売方法です。営業・販売から工事までを一貫して実施できる事業者の場合もありますが、少人数で営業・販売だけを行い、工事は別業者に任せるというケースも多いようです。

訪問販売がすべてダメということではありません。ただ、残念ながら悪徳業者が利用しやすい販売方式でもあります。訪問販売業者を利用するときには、相手をしっかり見極める必要があります。

独立系設置工事業者

店舗などの窓口を備え、独立した会社として運営されている設置工事業者です。 家族経営的な小規模事業者から、ある程度組織的に運営されている中~大規模工事業者もあります。

営業・販売から工事まで一貫して担当する会社が多く、独立系設置工事業者は、取り扱いパネルが特定のメーカーに限定されないことから、いろいろなメーカーの製品を扱えるのが特徴です。

家電量販店

家電量販店とパネル・メーカーなどが協業し、太陽光発電システムの販売窓口を家電量販店のコーナーとして開設している場合があります。

窓口設置の経緯からして、特定のパネル・メーカー製品だけを販売するケースが多いようです。設置工事は、別の工事専門業者に依頼する場合が多いようなので、工事業者との連絡は密になされているか、設置後に十分なアフター・サポートを受けられそうかを見極める必要があります。

パネル・メーカー系FC

大手の太陽光発電パネル・メーカーが実施しているフランチャイズ(FC)制度に参加して、メーカーFCと銘打って店舗営業している設置工事業者です。

FCに参加するには、メーカーの厳しい審査基準にパスする必要があるので、工事業者としての信用や財務状況は一定レベル以上であると考えてよいでしょう。 当然ながら販売できるパネルのメーカーは限定されているのが特徴です。

POINT 3 必ず1社は現場調査を依頼する

1社は必ず現場調査を依頼し、専門家に現場を見てもらいましょうインターネットを利用して、Webでユーザー自身が情報を入力して概算見積もりを算出したり、住居の図面などを送付して匿名で業者から見積もりを取得したりできるサービスがあります。

これらのサービスは手軽に見積もりが取れてよいのですが、専門家に現場を見ないため、どうしても正確ではありません。

実際の工事では、建物の周囲の状況(日照条件)や工事環境の確認(足場の要不要など)、補強工事の必要性など、現場を見なければ分からない項目が多数あります。こうした条件なしに出した見積もりは、あまり役に立ちません。

とにかく、なるべく失敗せず、適正価格での設置を実現するには、1社は必ず現場調査を依頼し、専門家に現場を見てもらい、見積もりを出してもらうことです。それから太陽光発電設置をご検討されたら良いと思います。

いい業者さんであれば、押し売りは絶対しません。そこでも業者を見極めるポイントです。

POINT 4 どんなメーカー製品を扱えるか

自分の家に最適なパネル・メーカーは、ケース・バイ・ケースで異なる場合がありますさまざまな太陽光発電パネル・メーカーがあり、それぞれ変換効率やデザイン性、価格などで特徴があります。

例えば屋根が狭いなら、単価が高くても、 高効率の発電パネルを設置した方が設置コスト回収の期間は短縮されます。またパネル取り付け用のフレームなどはメーカーごとに違っていて、屋根の形状や材質などによっては、設置後の見栄えに差が出たりします。

このように、自分の家に最適なパネル・メーカーは、ケース・バイ・ケースで異なる場合がありますから、選択の幅は広い方が有利です。設置工事業者が扱っているパネル・メーカーは何種類あるのか、どのメーカーの製品を提案できるのか確認しましょう。当然ながら販売店は、自分が取り扱えないメーカーの製品は提案しません。

見積もりをとるときには、必ず1社は複数のパネル・メーカーを扱える設置工事業者を入れて、自身に最適なパネル・メーカーがどこなのか、相談してみてください。

POINT 5 ネット価格、チラシ価格に注意

ネット価格、チラシ価格に注意右図のように、家電量販店などが、チラシに「標準設置工事料金」などとして、工事価格を提示していることがあります。 通常、表記される工事価格は安価で、非常に魅力的に映ります。

しかしこの価格は、理想的な条件を想定して、設置工事費用を算出したものです。実際に工事を 実施して、工事費用が標準料金内ですむとは限りません。

おおよそですが、標準工事の範囲ですむのは全体の1/3程度で、残りは標準工事の枠内では収まらず、何らかの追加費用が発生します。この場合も、最終的には現場調査に基づいた見積もりを取るべきですが、チラシの価格どおりにはいかないケースが多い、 と理解しておく必要があります。

POINT 6 10年つきあえる会社かを考える

太陽光発電システム自体は、ほとんど故障が起こることもなく、メンテナンス・フリーで長期間使い続けられます。一般的には、パワーコンディショナの寿命は15年程度、発電パネルは20~30年程度はもつといわれます。

とはいえまったく故障がないとは限りません。メーカーにもよりますが、多くのパネル・メーカーは、10年程度の品質保証をつけており、この 期間内に何らかの故障があった場合には、無償交換などに応じてくれます。

ただし一部のメーカーは、この10年保証の前提として、1年点検の実施を義務づけています。 きちんとメーカー指定の点検を実施していなければ、故障があっても保証に応じないということです。

このように、何か故障があれば設置工事業者に相談することになりますし、故障がないにせよ、保証を受けるために1年点検を依頼する必要があります。

つまり、設置工事業者とは、10年越しの付き合いになるということです。例えば十分なサポート体制がない業者や、顧客満足度を軽視するような業者だとすると、故障時や点検依頼時などに気持ちよくサポートを受けられないかもしれません。価格が安いにこしたことはありませんが、価格だけでなく「10年つきあえる会社か」という視点でも、工事業者や営業マンの対応を評価したいところです。

POINT 7 不明点の多い説明、適当な見積もりは要注意

ユーザーは素人ですから、太陽光発電システムや設置工事に対してわからないことがたくさんあるのは当然です。

営業マンなどと話していてわからないことがあれば、恥ずかしがらずにどんどん聞きましょう。こうした質問をごまかしたり、素人でもわかるように丁寧に説明してくれなかったりする場合には注意が 必要です。 一般論ですが、資料請求などをしたときに、パンフレットや過去の導入事例など、情報量が多いところは、少ないところより情報開示に積極的で あることが多く、ユーザーに対する説明責任をきちんと認識していると考えられます。

資料が不十分だったり、何が書いてあるのかわからない資料だったりする 場合は要注意です。 見積もりをとったときには、発電モジュールや取り付け金具の型番や個数が明記されているか、工事内容がある程度細かく表記されているか(電 気工事費、足場設置費など)をチェックしましょう。項目がおおざっぱで、「一式」などとして丼勘定で表記している業者には注意が必要です。

POINT 8 ローン金利。わずかな差も長期間では大きな差に

ローン金利。わずかな差も長期間では大きな差に太陽光発電システムは数百万円もする高額な買い物です。 購入にあたっては一括支払いではなくローンを利用する人も多いでしょう。通常、この場合のローンには、設置工事業者が提携しているクレジット会社などを利用することになります。

ほんのわずかな差(年利1%程度) ではありますが、ローンの金利はクレジット会社によって変わります。

年利1%というとたいした差ではないように感じますが、太陽光発電システムでは、最高 15年、180回払いという選択も可能で、これだけ長期になると、1%の違いでも最終的な差は大きくなります。ローンを利用して購入する場合には、工事業者が扱っているクレジット会社はどこで、金利はどれくらいかについても確認しましょう。

POINT 9 怪しい業者を見極めるためのポイント

クーリング・オフについてきちんと説明しない訪問販売業者

訪問販売は特定商取引法の規制対象で、消費者が購入の契約を結んでしまった場合でも、契約書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、 契約の解除を申し出ることができるクーリング・オフ制度が適用されます。訪問販売業者には、必ずクーリング・オフについて聞いてください。これをきちんと 説明しない業者は、話を進めない方が無難です。

景気のいいことばかりをいう

事前にシミュレーションは実施するものですが、朝夕の周囲の障害物の影の影響や、パネル表面の汚れの影響など、シミュレーションでは考慮しなかった要因により、発電量が低下する場合があります。長い目で顧客と付き合うつもりがある設置工事業者は、設置してから「事前説明ほど発電できない」と いうトラブルを避けるため、本来よりもやや厳しいシミュレーション結果を事前提示します。これとは逆に、何かにつけ都合のよい条件で説明したり、あまりに条件のよいシミュレーション結果を提示したりする工事業者は注意が必要です。

現場調査もしないですぐに見積もりめいたものを提示する

繰り返しになりますが、現場調査は精度の高い見積もり作成に不可欠の条件です。にもかかわらず、現場調査もきちんとしないで、すぐに見積もりを出してくるような業者には注意してください。

「モデル施工」「見本設置」だから安い、と説明する

「あなたには特別に『モデル施工』として安く工事します」「今回かぎりの『見本設置』、『モニター価格』なので特別に安価です」など、意味 不明の説明をして、それがあたかも特別に安いように装う業者があります。こういう業者とは、絶対に工事の契約は結ばないでください。訪問販売でこうしたセールスを行うことは禁止されています。また「特別価格」というのはたいてい実体をともなわないもので、ほかの業者でも普通に行っている割引価格と変わり ありません。

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